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freeeが巨額赤字を出し続けた理由 SaaSモデルの「先行投資」戦略

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売上高は伸びているものの「決算は赤字」の企業が、投資家や市場関係者から高い評価を集めるケースもある。「その代表的なビジネスモデルがSaaS型のビジネスです」というのは、音声メディア「voicy」で配信する「10分で決算が分かるラジオ」が人気の「妄想する決算」氏。赤字でも経営を拡大できる理由とは。

若手会社員・一ノ瀬君との会話形式で構成される妄想する決算氏の新著『数字から企業の「リアル」がわかる! 未来を読み解く決算書』(高橋書店)より一部抜粋・再構成して、SaaS型のビジネスモデルを紹介する。【全3回の第1回】

赤字での販売が許容される「SaaS型のビジネス」

妄想さん:さて、戦略によって赤字でも販売されるケースがあることはわかったと思います。

一ノ瀬君:商品単体では赤字でも、それで集客して利益率の高い商品を販売することで全体での利益が最大化されるケースがあるってことだよね。

妄想さん:そのとおりです。そしてそれ以外にも赤字での販売が許容される理由があります。その理由がよく表れている代表的なビジネスモデルが、SaaS型のビジネスです。

一ノ瀬君:SaaS、サースね。……ってなんだっけ?

妄想さん:SaaSは「Software as a Service」の略で、インターネット経由でソフトウェアを利用できるクラウドサービスの仕組みです。SaaSビジネス自体を理解することも役立ちますから、会計・人事労務・請求業務などのバックオフィスサービスをSaaS型で展開しているフリー株式会社(以下「freee」)の決算から、赤字での販売が許容される理由を学んでいきましょう。

妄想さん:さて、こちらがfreeeの業績の推移です(別掲図参照)。