登場8年経過したボルボXC40の“デジタル武装”が実現した延命と普遍的価値

ひとつのモデルを比較的長く販売するクルマが、近年増えてきました。プラットフォーム(基本骨格)を大きく変えず、パワートレーンや安全装備、インフォテインメントを段階的に更新しながら商品力を維持していく、という考え方です。こうした流れは、輸入車だけでなく国産車にも広がっています。

ボルボ「XC40」も、こうした視点で見ると分かりやすい1台です。日本では2018年に導入されたコンパクトSUVで、登場から約8年が経過しています。ただし、それは単純に「古いモデルになった」ということではありません。

XC40はこの間、初期のガソリンターボを軸としつつ、プラグインハイブリッドの追加、マイルドハイブリッドの導入、Googleインフォテインメントの採用など、年次改良を重ねてきました。

直近の動きを見ても、2023年モデルでフロントまわりを小変更し、2026年モデルでは新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)と「Snapdragon Cockpit Platform(スナップドラゴン・コクピット・プラットフォーム)」を採用するなど、デジタル領域にもしっかり手が入れられています。外から見た印象は大きく変えずに、中身をその時々に合わせて更新してきたわけです。

実際にXC40を前にすると、デザインそのものが極端に古びて見えるタイプでもありません。もちろん、まったく新しいクルマのように見えるわけではありませんが、SUVらしい厚みや安定感を素直にまとめたスタイルなので、時間が経っても印象が大きく崩れていないのが特徴です。

XC40は、兄貴分にあたる「XC60」や「XC90」をそのまま小さくしたようなクルマではなく、もう少しカジュアルで軽やかなキャラクターを持っています。ボルボらしい顔つきや縦型のリアランプは備えつつ、全体の印象は過度に重くありません。プレミアムブランドのSUVでありながら、必要以上に威張らないところも、このクルマらしい魅力と言えます。

今回試乗したのは、現行ラインアップの上級グレードにあたる「XC40 ウルトラ B4 AWD」です。価格は639万円。登場から時間を重ねたXC40が、いまどれくらいの商品力を持っているのか。あるいは、長く売られてきたからこそ見えてくる良さがあるのか。装備と走りの両面から確認してみました。

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